博物館ランド

ミュージアムの面白かったところをレポートするブログです。

気象科学館へ行ってきました

ミッションを楽しく

港区にある気象科学館へ行ってきました。気象庁が設置する、気象や地震、防災などについて学べる科学館です。入り口にはマスコットの「はれるん」がいます。入場無料。

令和2年にリニューアルオープンしたとのこと。映像やタッチパネルを使った、新しそうな展示装置が目立ちます。

ウェザーミッション ~キミは新人予報官~」のコーナーでは、動画に登場するイケメン予報官が、小芝居を交えながら楽しくクイズを出題してくれます。予報官になった気分で解答し、気象情報によって住民の安全を守る、というミッションを体験できます。

下の写真は「活火山のすべて」。

噴火の仕組みや観測機器等について、動画やプロジェクションマッピング?で分かりやすく説明してくれます。震動や地殻変動などを監視する観測網が整備されていることが分かります。小さな噴石の実物も展示されていました。

下の写真は「うずのすけ」。

白い煙で、竜巻と台風という2種類の渦を再現してくれます。

この写真のように、竜巻の渦管?が、時折はっきりと見えるのが面白かったです。

そのほか、水槽の水に波を起こす「津波シミュレーター」(下の写真)もありました。バーチャルだけではなく、実際の現象を観察できるところが良いですね。

下の写真・右手前の「災害ポイントウォッチャー」では、大雨や地震などの災害が起こったときにどんな行動をとるべきかを、タッチパネルを使ってゲーム感覚で学ぶことができます。

各種展示装置のほかにシアターやライブラリーもあって、小さいながらも充実した科学館でした。気象庁のミッションに沿った内容を、映像やクイズなどで楽しく学べる工夫がされています。

展示室には気象予報士の方が常駐されていて、展示装置の使い方を教えてくれたり、質問に答えてくれたりと、親切に対応してくださいました。(ありがとうございました!)

また、展示を見ていると、過去の災害が思い出され、日常生活は災害の危険と隣り合わせであることを再認識します。地道な観測や研究、毎日の天気予報、災害への備え・・・少しでも被害を減らすために、日々の努力が大切ですね。

ところで。

「あ、髪型を変えたんだね。」

大切な人のちょっとした変化に気づいてあげられるのも、日々の観測(?)があればこそ。

観察し、変化を捉え、そのふるまいを予測して対応する・・・・・あれ、難しいぞ。